本記事で得られる知識

マーケティング用語であるIMC(Integrated Marketing Communication)(以下、IMC)について解説します。

記事の前提

マーケティングを勉強している方・勉強しようとしている方の中で、マーケティングに関して素人であり、年齢に関係なく上昇志向である方が最初の入り口としてイメージが湧くように、できるだけシンプルな言葉で解説をしています。

記事の信頼性

ネット通販業者を約13年運営し、マーケティングに関わる仕事をしています。

IMCとは何か

インテグレイテッド・マーケティング・コミュニケーション(以下IMCと略します)とは、企業が商品やサービスを広く知ってもらうために、複数の広告手法やコミュニケーション手法を組み合わせて戦略的に展開するマーケティングの手法です。

IMCは、広告、プロモーション、パブリック・リレーションズ、直販、イベント・マーケティング、インターネット・マーケティング、ブランドマネジメントなど、様々な手法を含んでいます。これらの手法を一つひとつ別々に展開するのではなく、統合的に実施することで、効果的なマーケティング戦略を実現します。

たとえば、ある企業が新製品を発売する際に、テレビCMだけでなく、SNS広告やポスター広告、イベントやプロモーションを組み合わせて展開することで、より多くの人に製品を知ってもらい、購入意欲を高めることができます。また、IMCでは、各種手法の連携や相乗効果も狙います。例えば、テレビCMで商品の魅力をアピールし、その後にSNSやWebサイトで詳しい情報を提供することで、より深い理解を促し、購買意欲を高めることができます。

IMCのメリットとしては、各種手法を組み合わせることで、より効果的なマーケティング戦略を実現できることが挙げられます。また、各種手法を統合的に実施することで、ブランドイメージを統一し、消費者の印象を深めることができます。さらに、各種手法の成果を計測し、効果的に改善することができるため、マーケティング戦略の改善にもつながります。

 

IMC実施のための事前準備

メッセージの統一

各種手法で伝えるメッセージを統一することで、ブランドイメージを統一し、消費者の印象を深めることができます。メッセージの統一は、ロゴやキャッチコピー、色使いなどのデザイン要素だけでなく、商品やサービスの特長、コンセプトなども含みます。

予算の配分

各種手法の効果を考慮し、予算を適切に配分することが重要です。たとえば、テレビCMやポスター広告などのオフライン媒体は、広告料が高い傾向がありますが、インターネット・マーケティングやSNS広告は比較的低予算で実施できます。予算の配分には、各種手法の効果を正確に測定するための方法が必要です。

成果の評価と改善

各種手法の成果を定期的に評価し、改善することが重要です。IMCを実施する上で、各種手法の成果を計測するためのKPI(Key Performance Indicator)を設定し、定期的に振り返ることで、改善点を洗い出し、より効果的なマーケティング戦略を実現することができます。

 

 

具体的な手法

IMCを実施するためには、以下の手法をバランスよく活用し、統一されたメッセージを伝えることが重要です。また、顧客が多様化する中で、顧客のニーズを正確に把握し、ターゲットを明確にすることも重要です。IMCを実施することで、企業が消費者に訴求し、成果を上げることが期待できます。

広告手法

テレビCMやラジオCM、新聞広告、雑誌広告、ポスター広告などのオフライン媒体に加え、インターネット・マーケティングやSNS広告などのオンライン媒体を活用することができます。それぞれの媒体の特徴や効果を把握し、適切に活用することが重要です。

イベント

展示会やセミナー、イベントなどを実施することで、直接顧客と接触する機会を設け、商品やサービスの魅力をアピールすることができます。また、参加者同士の交流を促進し、新たな顧客獲得につなげることもできます。

PR活動

マスコミに取り上げられることで、多くの人に商品やサービスを知ってもらうことができます。また、自社が取り組んでいる社会貢献活動や環境保全活動などをアピールすることで、企業の社会的責任をアピールすることもできます。

ダイレクトマーケティング

ダイレクトメールやメールマガジン、テレマーケティングなどを活用し、特定の顧客層に直接アプローチすることができます。特に、メールマガジンは、受信者が自発的に登録するため、興味関心が高い顧客にリーチすることができます。

IMC実施における注意点

目的を明確にする

IMCを実施する際は、明確な目的を設定することが重要です。目的が明確であれば、必要な施策や予算の設定がしやすくなります。

ターゲットを設定する

ターゲットを設定することで、どのようなメッセージを発信すべきか、どのような媒体を活用すべきかが明確になります。また、ターゲットに合わせたメッセージを発信することで、効果的なコミュニケーションができます。

コンテンツの質を高める

消費者にとって魅力的なコンテンツを提供することが、IMCの成功につながります。コンテンツの質を高めるためには、消費者のニーズや興味を把握し、その情報をもとに訴求力のあるコンテンツを作成することが重要です。

メッセージの一貫性を確保する

企業が発信するメッセージは、一貫性を持たせることが重要です。メッセージにばらつきがあると、消費者にとって企業のブランドイメージが曖昧になり、効果的なコミュニケーションができなくなる恐れがあります。

メディアの選択に注意する

IMCにおいては、どのようなメディアを活用するかが重要です。消費者の嗜好や行動パターンに合わせたメディアを選択することで、ターゲット層にリーチすることができます。

コカ・コーラの事例

「コカ・コーラ」は、IMCを成功に導いた代表的な企業の1つです。同社は、広告や販促、PR、イベントなど多様な手法を組み合わせて、消費者に強い印象を与えるマーケティングを実施しています。

「コカ・コーラ」のIMC戦略の例としては、以下が挙げられます。

「コカ・コーラ」のロゴとイメージの統一

「コカ・コーラ」は、ロゴやキャッチコピーなどのビジュアル面での統一感を持たせることで、消費者に強い印象を与えています。また、商品パッケージにも統一感があり、世界中で認知されるブランドイメージを構築しています。

「シェア・ア・コーラ」キャンペーンの展開

「コカ・コーラ」は、「シェア・ア・コーラ」というキャンペーンを展開し、消費者に「コカ・コーラ」を共有する文化を広めました。このキャンペーンは、ソーシャルメディアやテレビCM、ポスターなど多様な手法で展開され、消費者からの反響も大きかったです。

オリンピックやFIFAワールドカップなどのスポーツイベントとのタイアップ

「コカ・コーラ」は、オリンピックやFIFAワールドカップなどのスポーツイベントとのタイアップを通じて、消費者の心をつかんでいます。これらのイベントでは、「コカ・コーラ」がオフィシャル・ソフトドリンク・スポンサーとして、広告展開やイベントの協賛を行い、ブランドイメージの向上に貢献しています。

 

まとめ

 

IMCは、多様化する消費者のニーズに応えるために、企業が取るべき戦略の一つとして、今後ますます重要性が高まることが予想されます。

また、インターネットの普及により、様々な情報に触れる機会が増えた消費者は、単一の広告手法に頼るのではなく、複数の手法を総合的に判断して商品やサービスを選ぶ傾向にあります。

そのため、IMCを実施することで、より多くの消費者に訴求し、ブランドイメージを高め、成果を上げることが期待されます。